トラックバック考

先日、私が自分のサイトでとりあげた絵本について、とある方がたいへん詳しい面白い解説をご自分のサイトで記述なさっていたので、コメントとトラックバックをつけた。後日、先方のその記事を自分の記事を読んだ方にもぜひ紹介したいと思い、改めて先方の記事に「よかったらトラックバックお願いします」とコメントを付けた。

ところが先方はTBを日頃利用なさらない方らしく、わざわざ「オトナノトモへのトラックバック」というエントリーを新しく書いて下さり、そこから私の記事へTBを張っていただいたので、何ともややこしいことになってしまった。
ブログを始めて2ヶ月の私が、他人様にトラックバックのなんたるかを説明するなんざ、おこがましいことである。が、放っておくわけにもいかず私なりに考えて先方に「トラックバックとは」を説明させていただいたが、予想以上に骨の折れる作業であった。

トラックバック(以下TB)というのは、ブログ特有の「特定の記事同士を連携させる仕組み」のことである。従来のwebサイト(ホームページ)同士のリンクと異なるのは、自分から相手サイトへのリンクを張るのではなく、相手のサイト(記事)から自分のサイト(記事)へのリンクを、自分が勝手に設定できてしまうということだ。

なーんて偉そうに書いている私もブログを始めた当初はその概念がよく理解できず、友人の先輩ブロガーに泣きついて説明してもらった。(special thanks to かれんさん) その時の解説によると、トラックバックシステムの本来の用途は「ある記事に対して自分の感想なり意見なりを書いたことを相手に告知する」というもので、なるほど〜!と思ったのだが、実際には私は自分の絵本レビューを書く際に他人のレビューを参考にしたり引用するという発想がなく、むしろ書いた後で同じ本に関するエントリーを探し、単純にレビュー情報の共有としてコメント&TB(相手からのTB返しを期待して)させていただいている。ちなみにこれはあくまでも「リンクの告知」という本来の用途ではなく、私なりの利用法だ。

google等で「トラックバックとは」で検索をかけてみると、それは大量の文献がひっかかるのだが、やはりこれは頭で理解するよりどんどん実践して慣れる方が早い。
ネットの世界の良いところは赤の他人にも遠慮せずに助けや助言を求められることなので、赤っ恥覚悟でどんどんやってみるしかない。
ちなみにgoogleの検索結果を見ると、いかに世の中にはトラックバックに頭を悩ませている人が多いかがよく分かる。(笑)

ブログの記事同士の連携のさせ方としては、相互TB以外にも、直接自分の記事の文中から相手の記事へ飛ぶように設定することもできるが、私はあまりやらない。というのは、もし相手にとって自分のサイトとのリンクが迷惑だった場合、TBなら削除すれば済むし、以後私からのTBを受け付けないようにもできるが、記事中に埋められたリンクでは、相手の意志で勝手に削除ができず、拒絶したくてもできないだろうと思うからだ。
一方、トラックバックスパムという問題もある。これはお互いの記事に全く関連性がないのに、それを通じて勝手に相手のサイトの宣伝を自分のサイトに載せられてしまうようなもので、アクセス数の多いブログサイトほどこの対策に頭を悩ませているようだ。その為、TBを受け付ける条件として「TB先となる記事中で明らかにTB元記事の内容について言及またはリンクをすること」を挙げているサイトも少なからずあり、もうこれはどっちがいいのか相手と内容によって臨機応変に考えるしかない。

ちなみに私のサイトへのコメント・TBは遠慮無く自由にして頂きたい。ただし、どう見ても関連性がないと思う内容は遠慮無く削除させて頂く。アクセス数の限られた私のサイトでは今のところそれで充分なのだ。
絵本レビュー記事へTBするならば、できれば文中で同じ絵本について触れていてほしいだけで、リンクも必須とは思わない。
古い記事へのコメントやTBを遠慮する人もいるが、私のサイトはニュースや日記と違って絵本レビューがメインであり、それは単に私がいっぺんに全ての絵本について書けないから順番に載せているだけで、私の頭の中では常に全ての絵本は同列に並んでいるので全然構わないし、むしろ、過去記事をわざわざ読んでくれた方がコメントやTBを残してくれるととても嬉しく思う。

というわけで、過去記事へのコメント・トラックバックお待ちしております。

※期せずして書いてしまった続編は、こちら→ トラックバック考・追記