2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

料理は化学のはじまりである

しろくまちゃんのほっとけーきわかやま けんこぐま社 1972-10by G-Tools料理をしているとハゲタカのようにコドモらが寄ってくる。 お手伝いするー!!と奴らはいうが、要は邪魔しに来るのである。 常に時間に追われている平日の兼業主婦にとってはまさに あ…

少年よワイルドな妄想を抱け

Where the Wild Things AreMaurice SendakHarpercollins Childrens Books by G-Toolsかいじゅうたちのいるところモーリス・センダック じんぐう てるお冨山房 1975-01by G-Tools 我が家では数年前からヒトの形をした一匹のケモノを育てている。 これが機嫌の…

マイペース異端児で行こう

やっぱりおおかみささき まき福音館書店 1977-04by G-Toolsかなり前のことだが、病院の待合室で暇つぶしに眺めていた雑誌に「動物占い」が載っていた。生年月日だけで占える簡単さに何気なく自分の誕生日を早見表で探して結果を見てみると、あまりにも自分に…

愛される過食症

まんまるろびんジャック・ケントペンタン 1985-09by G-Tools自慢じゃないが、私はここ10年近く、ほぼ毎月 いや毎週ぐらいの頻度で「明日からダイエット」宣言を している。明日からというところがミソだ。 ということは、それだけ長いこと毎月もしくは毎週…

オトナ向け絵本について。

私は「大人向けの絵本」が苦手な人間の一人である。 あるいは、大人向けとして売られている絵本の 作られ方・売られ方が嫌いなのかも知れない。子ども向けの絵本でいうところの、知育絵本のようなものだ。 「これを読めばお子さんにこんな心(知能)が育ちま…

いしや、まめや、けしごむなどをいれてはいけません。

はなのあなのはなしやぎゅう げんいちろう福音館書店 1981-01by G-Tools小さい頃、子ども達の間で「耳を動かせる」というネタが流行った。 本当に動かせる人がいるのかどうか知らないが、当時を思い出すと「オレ、出来るよ!ほら見て!」と豪語するヤツに限…

さすらいのらいおんの男気に泣く

ラチとらいおんマレーク・ベロニカ福音館書店 1965-07by G-Tools世界中で一番弱虫の引きこもり少年ラチ。そんな彼のもとへ、ある日突然憧れのライオンがやってくる。しかしそれは、ラチが思い描いていた強くてカッコイイ獅子とはえらくギャップのある、ちっ…

トラックバック・ピープルを作ってみた。

暇さえあれば絵本書評の載っているブログを訪ねて回っているが やはり子どもへの読み聞かせを前提に書かれているものが多い。いや、私だって毎晩子どもの月齢や興味を鑑みて(自分の趣味は ともかく)彼らの為に選んだ本や、自分は大嫌いなのに子どもが 気に…

究極のおにぎりとは

おにぎり平山 英三 平山 和子 福音館書店 1992-09by G-Toolsおにぎりは誰にでも作れるようで、実は難しい料理だ。握りが甘いと食べているうちに崩れてしまい、下手すると具が丸ごと転がり落ちそこらじゅうに飯粒がくっつき・・と、かなり悲惨なことになる。…

市原悦子&常田富士夫ごっこの愉しみ

ももたろうまつい ただし福音館書店 1965-02by G-Tools松居直氏の再話による「ももたろう」は、 無理なく語り部になりきれるリズム感のある 文体で、語るほどに楽しく、癒される。 何よりも嬉しくなるのは、作中そこここにちりばめられた擬音・擬態語の絶妙…