夢バトン

前回・前々回とちょいと頭を使いすぎたので、ここらでお気楽にまりんさんから回ってきた「夢バトン」に答えてみる。オキラクゴクラク♪ 1.小さい頃何になりたかったですか? 今思うとよく言えたものだが…女優。なりたいものが多すぎて、役者だったら色んな仕…

セルフイメージの呪縛

長年の宿題だった「100万回生きたねこ」にいざ取りかかってみたら、たくさんの人が色んな考え方を披露してくれた。どうやらこの絵本のテーマになっているらしい「人生」「生死」「愛」なんて類をどう考えるかは、あまりにも個人的な価値観に基づくものだし、…

一度きりの人生を全うできる幸せ

100万回生きたねこ佐野 洋子 講談社 1977-01by G-Toolsいつかはやらなきゃいけないと思いつつどうにも気が進まない宿題のように、その解釈を自分に問うことを無意識にずっと棚上げしてきた絵本がある。「100万回生きたねこ」というその絵本は、絵本好きな…

愛すべき映画と、永遠に愛される原作

チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダール/田村 隆一 J.シンデルマン評論社 1972-09 以前BOOK BATONでもふれた通り、私が子どもの頃一番好きだった本はロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」だった。 先頃公開された映画「チャーリーとチョコレート…

映画バトン

lovebookloveさんから、映画バトンがまわってきた。 映画は大好きだが困ったことに絵本と違って作品を鑑賞するだけで数時間かかるので、そのあと余韻に浸ったり内容をじっくり思い返す時間がなかなか取れず、観たら観っぱなしになってしまうことが多い。少な…

澄んだ瞳の見つめるもの

復刻版ちいさいモモちゃん〈2〉ルウのおうち松谷 みよ子 講談社 2003-04by G-Tools私はこう見えても(読めても?)けっこう涙もろい人間だ。でも、人それぞれに泣き所が違うように、私の場合は単純に悲しくて泣くことはあまりない。お別れ会などの人が普通に…

秋の全国交通安全運動

私の住む地域では毎年この時期になると、「秋の交通安全週間」のノボリや垂れ幕を付けた白いテントが街角に登場する。そこには長テーブルとパイプイスが用意され、町内のオトナ達が当番制で往来を見守るのであるが、ただ見守っているだけで何ら地域住民の交…

このブログ&管理人について

こちらでは、児童向けの絵本を偏愛する私えほんうるふが、その思いこみと妄想からうまれたオリジナルな絵本書評を書き散らしています。お子様への読み聞かせの参考には多分なりませんのでご了承下さい。開設のいきさつはこちら。 全ては各作品へのあふれる愛…

目標に向かって突き進まない人生

バスにのって荒井 良二 偕成社 1992-05by G-Tools夏休みが終わり、親子共にせわしない日常が戻ってきた。 今や小学校は2期制となっているせいか、張り切って新学期に臨むといったムードはなく、むしろ秋は学校行事や子どもの稽古事の発表会シーズンという気…

捨てられない元・恋人

毎日暑くてたまらんので、怪談系の話でもひとつ。 誰にでも幼い頃大事にしていた人形やぬいぐるみが一つや二つあるはずだが、オトナの皆さん、その人形は今でもあなたの手元にあるだろうか? 「もちろん!今でも毎晩一緒に寝ています♪」というアナタもそれは…

サンドイッチに愛を込めて

ジャムつきパンとフランシスラッセル・ホーバン リリアン・ホーバン 松岡 享子我が家の朝食は、いつもパンだ。パンでなくちゃいやだ、というわけではないが、夫がコーヒーがないと夜が明けない人なので、ついパンやシリアルという洋食メニューになる。数年前…

BOOK BATON

スランになりたいなのぱいぽさんからBook Batonが回ってきた。今更ではあるが、こんな流行りモノに乗ってみるのも、また楽し。 【今読んでいる本】 活字中毒なので、どこへ行くにも本は欠かせない。結果的に常時3〜4冊を平行して読むことが多い。 どんどん…

隣の芝が青いのは、遠目に見てるから。

しごとをとりかえたおやじさん ノルウェーの昔話 山越一夫 再話/山崎英介 画福音館書店 1974すんだことはすんだことposted with 簡単リンクくん at 2005. 7.25佐々木 マキ / Gag Wanda福音館書店 (1991.5)オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る「…

絵本おじさんとオトナの遠足

私がこのブログを初めてまだ数ヶ月しかたっていないのだが、我ながらあまりフレンドリーとは思えないここの文章を何故か気に入ってくれ、マメに立ち寄ってくださる奇特な人が何人かいる。その中でもまさに類が友を呼んだというか、個性の際だつ素敵なオトナ…

キザが似合う男

うさぎさんてつだってほしいのシャーロット・ゾロトウ こだま ともこ モーリス・センダック冨山房 1974-01by G-Tools若手お笑い芸人がもてはやされる昨今、今時の日本の若い女の子にとって、いい男の条件としてルックス以上に重要なのは、人を笑わせる才気や…

上質な変な老人になりたい

Could Be Worse!James StevensonWilliam Morrow & Co (P) 1987-05-01by G-Toolsそれでいいのだ!麻生 九美 / Stevenson James評論社 (1979.11)この本は現在お取り扱いできません。オンライン書店bk1で詳細を見る この1週間、あちこちのブロ…

祝!カミサマの仲間入り

大好きな絵本作家さんがまた一人、お亡くなりになった。 長新太さん、享年77歳。 悲しみと喪失感でパニックになるかと思いきや、意外と冷静な自分がいる。 もしかしたら、後からガツーンとくるタイプの出来事なのかも知れない。 ここぞと言うときに泣かない…

天職は歩いてこない

ぐるんぱのようちえん西内 ミナミ、堀内 誠一福音館書店 1966-12by G-Tools日経ネットによると、全国のニート人口が推計85万人に達するそうだ。しかも、そのうち約半数の42万人が「将来の就職を希望していない」とか。 彼らは、何を生き甲斐に毎日を過ご…

「てぃんかあ・べる」さんのこと

私のお気に入りだった絵本と玩具のお店が来月閉店することになった。 愛知県豊橋市にあるそのお店「てぃんかあ・べる」は、25年前、絵本の魅力にとりつかれたご主人が脱サラしてご夫婦で始めたお店だ。開店当時に地元の新聞に掲載された記事を読ませていた…

自然とたわむれる特権を持つ人々

雨、あめposted with 簡単リンクくん at 2005. 6.12Spier Peter評論社 (1984.6)オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る 梅雨である。 なぜ梅雨が鬱陶しいかというと、あらゆるモノを乾いた状態にしておく為に、いちいち余計な配慮が必要になるか…

50音順索引:作品タイトル別

これまでにこのサイトで私の思い込みを公開した絵本を作品タイトル別の50音順のリストにしました。クリックすると各記事に飛びます。 コメントのほとんどは本館の記事についておりますので、興味のある方はこちらへ。 ※手作業なのでミスがあったらコメント…

愛さずにはいられない跳ねっ返り娘

Choo Choo: The Story of a Little Engine Who Ran AwayVirginia Lee BurtonHoughton Mifflin (Jp) 1988-04-25by G-Toolsいたずらきかんしゃちゅうちゅうバージニア・リー・バートン福音館書店 1961-08by G-Tools「男のロマンとは大いなる無駄である」の章で…

アウトドア料理は豪快に作るに限る

ぐりとぐらなかがわ りえこ福音館書店 1967-01by G-Tools前々から欲しいと思っている物の一つに、ダッチオーブンがある。 およそどんな調理にも使え、何でも作れるうえに何でもおいしくできると聞けば、食いしん坊の私の食指が動かぬはずはない。ダッチオー…

トラックバック考・追記

前回の「トラックバック考」でのコメント応酬の中で、どうも私はTBの扱いについてもマイノリティであるらしいと分かり、おいおいまた気がつけば異端派かよ、と苦笑した。 ブログ論はあまりにも奥が深くそれだけで別ブログが出来てしまいそうなので、もうここ…

そこの「距離無し」に告ぐ

わたしとあそんでマリー・ホール・エッツ福音館書店 1968-08by G-Tools自分で言うのもなんだが、私は表向きには人当たりのよいフレンドリーな人間である。 ここ半年ほど接客のアルバイトをしているが、どんなにムカつく客であろうと本人の前ではにこやかに対…

トラックバック考

先日、私が自分のサイトでとりあげた絵本について、とある方がたいへん詳しい面白い解説をご自分のサイトで記述なさっていたので、コメントとトラックバックをつけた。後日、先方のその記事を自分の記事を読んだ方にもぜひ紹介したいと思い、改めて先方の記…

上司に恵まれない貴方へ捧げる一冊

John Patrick Norman McHennessy (RED FOX PICTURE BOOKS)John BurninghamRed Fox 1990-08-16 by G-Toolsいつもちこくのおとこのこ―ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー谷川 俊太郎あかね書房 1988-09 by G-Tools尼崎のJR福知山線脱線事故から3週…

芸人魂ここにあり

Cat in the Hat (Beg 1)Seuss Dr. Seuss Theodore Seuss GeiselRandom House Childrens Books 1957-06-01 by G-Toolsキャット・イン・ザ・ハット ―ぼうしをかぶったへんなねこ― ドクター・スース 著・伊藤比呂美 訳河出書房新社 2001世間では新世代お笑いブ…

男のロマンとは大いなる無駄である

あな谷川 俊太郎福音館書店 1983-03by G-Toolsジェンダーフリーの概念が一般に浸透しつつある昨今、 男らしさ・女らしさを語るのは時代錯誤なのかも知れない。 それでも女の私から見るとどうしようもなく男は男である。 我が家の家族構成は老若男女がそれぞ…

第三のがらがらどんが見つからない不幸

三びきのやぎのがらがらどん―アスビョルンセンとモーの北欧民話マーシャ・ブラウン福音館書店 1965-07by G-Tools今どき「リーダー」といえば、目に付くのはどんなキャラクターの人だろうか。 根回し上手で口の立つエリート官僚や、年功序列にあぐらをかき、…